失敗しない「実家じまい」

実家じまいとは?

「実家じまい」は、家族が住まなくなった実家の整理や管理を終わらせることを指します。両親が亡くなったり、施設に入ったり、家の維持が難しくなった際に考え始めることが多いです。具体的に…

■実家に住む人が居なくなった

■両親ともに亡くなった

■実家の維持管理が大変だ

■親が施設や病院に入ったり、同居することとなった…などです。

以下では、失敗しないための具体的なステップをご紹介します!


1. 実家じまいの目的を明確にする

まずははっきりとしたゴールを設定しましょう。

ご家族やご兄弟と話し合い、最終的に何を目指すかを決めることが大切です。住まいが賃貸であれば、契約の解除と原状復帰が必要です。持ち家の場合は、不動産の売却や賃貸活用も選択肢となります。ゴールを設定することで、必要な手続きや関わる業者も変わってきます。


2. 実家の整理(生前整理・遺品整理)

遺品整理をする前に、金品の確認を。

家の隅々まで自分たちで確認し、現金や通帳、有価証券などが残されていないかを確認しましょう。古い衣服のポケットや家具の奥から現金が見つかることも珍しくありません。時間がないからと第三者に丸投げすると、貴重品を見逃す恐れがあります。

自治体のゴミ収集を利用し、少しずつ処分。

書籍や衣類、陶器などは、自治体の収集日に分けて出すことで、費用を抑えながら整理できます。


3. 遺品整理業者の利用方法

遺品整理業者の選び方

実家が遠方で整理が難しい場合や、大量の不用品がある場合は、遺品整理業者に依頼するのも一つの手です。しかし、業者を選ぶ際には以下を確認しましょう。

■一般廃棄物収集運搬業許可:不用品の運搬には、この許可が必要です。許可がない業者に依頼すると、違法処理となり、依頼者側も処罰の対象となることがあります。

■古物商許可:貴重品の換価が可能であるかを確認。

処分には注意が必要

遺品整理業者は、特別な国家資格を必要とせず、遺品を仕分けする知識が求められる業務を行います。地元の遺品整理業者をネットで見つけるのは簡単ですが、料金だけでなく、その業者がどのような仕事をしているかも確認が重要です。たとえば、一般廃棄物収集運搬業や古物商の許可を取得しているかは、信頼性の判断に役立ちます。

遺品整理業者が行える作業は「不用品をドアの外まで運び出すことまで」です。それ以降の回収や運搬には、市区町村による一般廃棄物収集運搬業の許可が必要で、この許可なしに運搬すると、廃棄物処理法違反になります。通常は、遺品整理業者が提携する業者に運搬を委託していますが、許可を持たない業者が違法に運搬するケースもあり、依頼者にも法的責任が問われる可能性があります。

さらに、一部の業者は見積もりを安く提示して依頼を受けた後、法外な料金を請求することもあるため、業者選びには十分な注意が必要です。

自治体に相談も可能です。

実家のある自治体に一般廃棄物収集運搬業者の紹介を依頼するのも安全です。信頼できる業者を紹介してもらえるため、安心して依頼できます。

処分方法や相談する段取りがいまいち分からない!という方がほとんどです。わからない!と思ったら、まずお気軽にご連絡いただけると幸いです。


4. 不動産の処理

賃貸の場合:契約解除と原状回復

賃貸住宅なら、契約解除前に契約書に基づく原状回復工事が必要です。2020年の民法改正により、通常の経年劣化に対する負担はなくなりましたが、契約書面の内容をしっかり確認し、不動産管理会社や大家さんに対応しましょう。

持ち家の場合:売却や活用方法を検討

持ち家の場合は、売却、取り壊し、またはリフォームして賃貸として活用することができます。不動産業者の選定が重要で、地域に強い業者や信頼できる知人の紹介なども視野に入れてください。


よくある質問(Q&A)

Q. 実家じまいは何から始めるとよいでしょうか?

A. まずはゴールを決め、家族でしっかり話し合いましょう。

Q. 遺品整理業者の費用の目安は?

A. 1部屋あたり10万円前後+諸経費10万円が目安です。部屋数や物量により変わるため、複数の見積もりを取りましょう。

Q. 実家じまいにはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 遺品整理だけなら約2か月、不動産売却を含むと半年程度が目安です。


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